弓削商船高等専門学校(愛媛県上島町弓削下弓削)マイコン部が開発したジョギング支援システムが、若い世代のベンチャー創出などを目指す第6回起業家甲子園(総務省など主催)で最優秀に当たる総務大臣賞を受賞した。複数の企業に興味を持たれているといい、学生は商品化へ意欲をみせている。
 システムは「Knee’sNeeds~英姿颯走~」で、両膝と背中に取り付けたセンサーや、胸の心拍計で走行中の状態を分析。スマートフォンを通し、正確なフォームになるようにグラフや音声でアドバイス、膝などにかかる負荷を軽減する。
 瀬尾敦生さん(20)、井上香澄さん(18)、伊藤清里菜さん(17)、小山祐佳さん(17)、村上智哉さん(17)の5人で制作。昨秋の全国高専プログラミングコンテストで2位になり、全国の高専、大学8チームが集う起業家甲子園出場校に推薦された。
 3月上旬に東京であった甲子園では、走行フォームの改善に加え、データ蓄積などに有効と評され、総務大臣賞を獲得。協賛企業賞も五つ受賞した。